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~Rudolf Column(ルドルフ・コラム)

わんちゃん・ねこちゃんの誤飲・誤食に注意しましょう!

わんちゃん・ねこちゃんの誤飲・誤食は、非常に多い事故です。

アニコム損保の統計によると、誤飲事故による保険金請求は1ヶ月あたり1000件以上にのぼります。(2012年)

特に冬の時期には、イベントがたくさんあって来客も増えるため、誤飲・誤食の事故が多くなるといわれています。

誤飲した物によっては命に関わるケースもありますので、充分に注意しましょう!

どんなものを食べてしまうの?

私たちが”これは食べたりしないだろう”と思っている物でも、わんちゃん・ねこちゃんは誤飲していまうことがあります。

子犬・子猫のうちが最も誤飲・誤食率が高いですが、大人になっても繰り返し誤飲・誤食してしまう子も多いです。

小さな異物はウンチと一緒に排出されることもありますが、消化できない異物はどうぶつの胃腸で詰まってしまうことがあります。また中毒を起こすような物質を食べてしまうと、最悪の場合、命に関わるケースもあります。

次のような物は誤飲・誤食が多く、また食べてしまうと危険なものです。特に気をつけましょう!

糸やひも状のもの

ひも状のものは消化管内でからまり、腸が破れて腹膜炎を引き起こす場合があります。口や肛門から出ているひもは、無理に引っ張ると消化管を傷つけることもあるため注意。     

ヒトの医薬品

薬の種類や摂取量によっては、中毒症状を起こす場合があります。薬のシートごと飲み込むと、喉や食道を傷つけてしまうことがあります。      

竹串・楊枝

焼き鳥ごと串を食べてしまうことも。先が尖っているので、体内で刺さってしまうことがあります。     

靴下やタオルなどの布類

胃の中でとどまったり、腸内で詰まってしまうと嘔吐や食欲不振の症状があらわれます。     

タバコ

タバコに含まれるニコチンが原因で中毒症状が起こります。多量に摂取すると、昏睡状態に陥り死亡することもあります。     

エチレングリコール(不凍液)

一部の保冷剤に含まれていることがあります。摂取すると腎不全や中毒を起こし、大変危険です。       

ユリなどの観葉植物

中毒症状を起こし、嘔吐や下痢、食欲不振などがあらわれます。脳や心臓、神経に中毒症状があらわれるものもあり、命に関わることもあります。      

おもちゃやぬいぐるみ

かじって遊んでいるうちに、おもちゃの一部やぬいぐるみのパーツが壊れて飲み込んでしまうことがあります。      

どうぶつが食べてはいけない食べものって?

ヒトが食べられるものでも、わんちゃんやねこちゃんが食べると中毒を起こしたり、有害であったりするものがあります。

知らずに与えたり、誤食してしまわないよう注意しましょう!

チョコレート

チョコレートに含まれるテオブロミンは、心臓や中枢神経を刺激し、場合によっては死に至ることもあります。特にカカオの割合が多い、ダークチョコレートは注意が必要です。    

たまねぎ・ねぎ類

感受性に個体差がありますが、アリルプロピルジスルフィドという成分が赤血球を破壊し貧血を起こします。      

ぶどう・レーズン

わんちゃんに有害であることが立証されており、重度の場合、腎不全で死亡する例もあります。ねこちゃんへの害については、まだよくわかっていません。       

キシリトール

キシリトールの多量摂取により、血糖値を下げるインスリンが分泌され、低血糖になったり、肝臓に障害が起こる可能性があります。   

ナッツ類

多量摂取により、運動障害や後肢の麻痺を起こすことがあります。特にマカダミアナッツは注意が必要です。

生のイカ・タコ・
エビなどの魚介類

生の魚介類に含まれるチアミナーゼは、摂取しすぎると体内のビタミンB1が破壊されて神経障害を起こし、ふらつきや歩行困難を生じることがあります。

アボカド

アボカドに含まれるペリジンの多量摂取により、胃腸炎を起こす恐れがあります。フェレット・うさぎ・鳥などの小動物は少量でも危険です。

誤飲・誤食してしまったら・・・

誤飲・誤食してしまったことが明らかな場合や疑わしい場合は、なるべく早く動物病院に連絡し、通院することをおすすめします。

摂取した物や量、経過時間によって対応が異なります。どんなものをどのくらい、いつごろ食べてしまったのか分かるとよいでしょう。食べてしまった物の一部や、薬や食品であれば内容の表示があるパッケージを持参されるとよいです。

誤飲・誤食が明らかでない場合でも、嘔吐が続いたり、食欲がないなどの症状があれば早めに動物病院へかかりましょう。

病院ではどんな検査や治療が行われるの?

飲み込んだ物や経過時間によっても対応は異なりますが、触診・レントゲン検査・超音波検査などを行います。異物によってはレントゲンに映らないものもあるため、どうぶつをお預かりしてバリウム検査を行うこともあります。誤食による中毒症状が疑わしい場合には、血液検査を行うこともあります。

処置の方法としては、異物を吐き出させる催吐処置や内視鏡による異物の除去、もしくは胃や腸を切開して外科的に除去する方法があります。異物が胃の中にあって吐き出しても比較的安全なものであれば、まずは催吐処置を試みることが多いですが、うまく吐けなかったり副作用が出たりすることもあります。内視鏡や外科的な処置が必要になると、全身麻酔をかけなければなりません。胃や腸を切開すると、数日入院して術後の経過をみる必要もあります。

中毒症状を起こす危険のあるものを誤食したときは、胃洗浄を行ったり、解毒剤の投与や点滴治療を行う場合もあります。

誤飲・誤食を予防しよう!

安全な飼育環境を作りましょう

お家の中で、わんちゃんやねこちゃんの届く場所に、飲み込みやすいものや興味を示しそうなものを置かないことが大切です。お留守番のときはサークルやケージに入れるなどして、飼い主様の目が届かないときに事故が起こらないようにしましょう。

お散歩の時は、道端に落ちているものを食べないよう、なるべくリードを短めに持ってわんちゃんをコントロールしましょう。名前を呼んだり、声をかけながらお散歩することで、飼い主様に注意が向くようにするとよいでしょう。

「ちょうだい」を覚えさせましょう

わんちゃんが食べてはいけないものを口にくわえてしまったとき、無理やり口を開けて取り上げようとすると、取られまいと急いで飲み込んでしまったり、怒って噛みついたりすることがあります。

お口の中のものをとるときは、わんちゃんの好きなおやつやおもちゃなどを見せて、口の中のものと交換するようにしましょう。普段から、口にくわえたおもちゃを「ちょうだい」の号令で離せるように、おやつを使って練習するとよいでしょう。