飼い主様からよく聞く、病院から処方された薬を上手く飲ませられなかった…というお悩み。
薬を出すところを見ただけで逃げたり、おやつに仕込んでも薬だけ吐き出したりすることはないでしょうか?
そこで今回はお薬を飲ませる方法やコツをお伝えします!!
錠剤・カプセル
◆そのまま飲ませる
① 右手に薬を持ち、下から顎を支えてそっと上を向かせます。
② 左手で上から上顎を持ち、犬歯のあたりをつかみます。
③ 右手の人差し指か中指を下顎の前歯に引っ掛けて口を開けさせ、喉の奥の方、舌の付け根あたりめがけて薬を入れます。(右利きの場合)
④ 薬を入れたらすぐに口を閉じさせ大きく開かないよう軽く持ち、数秒上を向いたままにさせながら喉を上下に優しく撫でます。薬をゴクンと飲んでペロペロと口を舐めたらOK!!
*なかなか飲み込んでくれないときは、鼻にお水やペーストのご飯を塗って舐めさせると、ペロペロしてくれやすいです。
*ねこちゃんの場合、食道にお薬が引っかかって残りやすいので、投薬後にお水やご飯を与えましょう。
*怖がってしまう子は、動物の後ろに回るとやりやすいですよ。咬まれないように注意しましょう!
わんちゃんの場合
ねこちゃんの場合
◆オブラートに包むオブラートに包むと薬の嫌な味を感じることがなくなりやすいです。
◆フードやおやつに埋め込むウエットフードや好きなおやつをお団子状にして埋め込みます。確実に食べてもらうために、ご飯の直前など空腹時が良いでしょう。
〈ポイント〉
・薬を入れるところは見せないようにしましょう。
・薬を入れる団子は小さめにすると食べやすいです。
・最初はダミーのおやつやフードお団子を与えると良いでしょう。
・薬を仕込んだことを知らない人に与えてもらうのもひとつです。
散剤(粉薬)
◆そのまま飲ませる
①口の端をそっと横に引っ張り、ほほと歯の間に入れます。
②ほほを外から軽く揉むと唾液と混ざるのでそのまま飲ませることができます。
子犬・老犬・病気療養中の犬などは飲み込む力が弱いので、口の端からシリンジ(注射器)やスポイトで少し水を入れて飲ませましょう。
◆少量の水や動物用ミルクで溶く
水やミルクに溶いて、シリンジ(注射器)やスポイトで少量ずつ飲ませます。
◆ウエットフードに混ぜる
たくさんのフードに混ぜると食べ残す可能性があるので、少量のフードに混ぜましょう。
確実に食べてもらうために、ご飯の直前など空腹時が良いでしょう。
薬の味が苦いと食べてくれないこともあります。
食べるかどうか少量で試してから全量与えるようにします。
◆投薬ゼリーやオブラートに包む
液剤(シロップ)
◆そのまま飲ませる
ほんの少しずつシリンジやスポイトで犬歯の後ろにある隙間に入れて飲ませます。
動物の後ろ側から行うと良いでしょう。頭を振らないように軽く押さえます。
◆ウエットフードに混ぜる
たくさんのフードに混ぜると食べ残す可能性があるので、少量のフードに混ぜましょう。
確実に食べてもらうために、ご飯の直前など空腹時が良いでしょう。
薬の味がフードに混じるので、食べるかどうか少量で試してから全量与えるようにします。
おすすめの投薬補助食品
当院では投薬補助用食品も販売しています。ご飯やおやつが好きな子の投薬におすすめです。
◆ピルアシスト
薬を包み込みやすい形状と柔らかさ。嗜好性も高いので、美味しく投薬ができます。
◆CIAOちゅ~る 投薬用
従来のちゅ~るよりも粘度が高く、薬を包みやすくなっています。
投薬が難しい場合は、無理せず獣医師へ相談しましょう!