ルドルフcolumn

ルドルフどうぶつ病院 > ルドルフcolumn > Column.07 ~ペットの防災について~
2020年11月21日
Column.07 ~ペットの防災について~

いつ起こるか分からない自然災害。

家族の一員であるペットたちを守るためには、日頃からの心構えと備えが大切です。

ペットとの同行避難とは?

 災害が起きた場合多くの自治体では、飼い主がペットを同行し避難所まで安全に避難する「同行避難」が推奨されています。

徳島市においても、同行避難が推奨されています。

同行避難のために ~しつけと健康管理~

同行避難の後、動物たちは飼い主と同じ避難スペースに持ち込めません。

多くの場合、屋外の動物の避難スペースにてケージや柵などにつながれた状態での生活となります。

大勢の人や他の動物たちと一緒に生活することになりますので、基本的なしつけを覚えさせておきましょう。

  • 犬の場合「待て」「おいで」「お座り」「伏せ」などの基本的なコマンドを覚えさせましょう。
  • ケージやキャリーバックで過ごす訓練をしましょう。
  • 人や他の動物に慣れさせましょう
  • 決められた場所での排泄トレーニングをしましょう。

集団生活の中で、伝染病や寄生虫の感染を広めないためにも、普段からしっかり健康管理を行いましょう。

  • 狂犬病予防接種(犬):年一回の接種が法律で義務付けられています。
  • 各種ワクチン接種
  • フィラリアやノミ・ダニなどの寄生虫予防・駆除
  • 必要に応じて避妊・去勢措置

ペットが行方不明にならないために

大きな災害が起きた時、普段と違う様子に驚いて逃げてしまったり隠れてしまったりする動物たちもいます。

万が一飼い主とはぐれてしまっても、動物の情報や連絡先が分かるようにしておきましょう!

マイクロチップを挿入し、登録しておきましょう。

・首輪に迷子札犬鑑札狂犬病注射済票をつけておきましょう。

ペットのための防災グッズリスト

人と同じように、ペット用の防災グッズを用意しておきましょう。被災時にすぐ持ち出せるよう、ひとまとめにしておきましょう。

①ペットの命や健康に関わるもの
  • フード・水(1週間分以上):普段食べ慣れているフードの1㎏、500gなどを用意しておくと良いでしょう。
  • 常用薬:心臓薬や抗てんかん薬など、常用している薬は余分に持っておくようにしましょう。
  • 予備の首輪・リード(伸びないもの)
  • キャリーバッグやケージ
  • トイレグッズ(ペットシーツ、うんち袋、猫砂など)
  • 食器:折りたためるフードボウルもおすすめです。

②ペットの身元などの情報が分かるもの

  • 飼い主の連絡先・飼い主以外の緊急連絡先
  • ペットの写真
  • ワクチンの接種歴、既往歴、かかりつけ病院の情報

☆情報は1冊の手帳にまとめておくと、管理もしやすくて良いでしょう。

日用品
  • タオル・ブラシ・ドライシャンプー
  • ウエットタオルや洗浄綿
  • ビニール袋
  • お気に入りのおもちゃやおやつ
  • 洗濯ネット(猫ちゃんの逃げ出し防止用)
  • 防寒・防暑グッズ(洋服・毛布・保冷剤など)
  • 犬用の靴(中型犬以上):がれきの上などを歩かなければならないときに役立ちます。

ペットと一緒に避難訓練をしてみましょう

ペットを連れて、近くの避難所まで実際に移動してみましょう。

防災グッズをもって、動物を連れて安全に避難できるでしょうか。安全な避難経路かどうかも確認しましょう。